スズキ・メソード70周年コンサートin桑名(スズキ・メソード三重支部主催)

1月29日、桑名市民会館にて「子供たちに音楽の贈り物を」と題してスズキ・メソード三重支部による、スズキメソード創立70周年記念コンサートが行われました。

ゲストソリストにスズキ出身の大谷康子さんの演奏、現スズキ・メソード会長の早野龍五氏の対談と、三重支部の生徒たちの演奏で盛会に終了しました。

大谷さんはスズキ・メソードができた当初の生徒で、幼少のころ第一回アメリカ演奏ツアー「テン・チルドレン」のメンバーに選ばれアメリカ各都市で演奏旅行を経験したのち、プロのヴァイオリン奏者となり現在でも活躍されているとてもキュートでチャーミングで素敵な方です。

早野さんもスズキ出身で同じく「テン・チルドレン」のメンバーとして活躍後、物理の世界に入り現在では半年を海外で過ごすほど世界的活躍をされている物理学者兼スズキ・メソード会長です。

お二人とも幼少のころにスズキ・メソード創始者の鈴木鎮一氏に師事し、幼児の能力開発の実験台(良い意味での)先駆けとなった方々です。ただヴァイオリン奏者として育てるのではなく、ヴァイオリンを通して人間教育をしていく鈴木先生の理念をそのまま受け、その後の自身の活躍の場でもスズキ・メソードで育ったことが基盤となっていると、このコンサートでの対談で仰っていました。

実際お二人にお会いして僭越ながらお話を伺うと、その人間的魅力と世界的視野のおおらかさと豊かさ、そしてどの方にも愛情と敬意を持って接してくださる方々です。

私は鈴木先生に直接お会いしたこともお話ししたこともありませんが、鈴木先生のもとで育った方々を通して鈴木先生の人間像と魅力を感じることができとても幸せです。

人間の最大の幸福はお互いの幸福を喜び願うことだと以前鈴木先生の著書(おぼろげですが)で読んだ記憶があります。そのためには幼少のころの環境、すなわち子供たちが育つ環境をそのような環境にしていくことが我々大人たちのすべきことであり責任であると私は受け取りました。

まだまだ至らないことも多々あれど、自分の能力を精一杯使って、子供たちの幸福を背負う責任と、また自身の能力を高めて世界に貢献していけるよう精進していきたいと思いました。

最後に、今回演奏のお手伝いとしてヴィヴァルディ四季のヴィオラトップを担当させていただきました。大谷さんとの音楽のコミュニケーションを通して大谷さんの魅力と音楽の崇高さを実感しました。子供たちにとっても忘れられない貴重な体験となったことでしょう。お声かけくださったスズキ・メソード三重支部の末廣先生に感謝と敬意をお伝えします。

スズキのホームページ「マンスリースズキ」に記事が掲載されています。

こちらのリンク「マンスリースズキ2月号」からご覧ください。