高校3年生と大学生によるコンサート & 西名古屋支部スプリングコンサート 報告

昭和文化小劇場にて

4月1日に「高校3年生と大学生によるコンサート」が行われました。

当日会場はいっぱいのお客さんで満席、生徒たちも思いのこもった渾身の演奏を、またお客さんも生徒たちの演奏に大きな拍手で応えていました。幼少からスズキ・メソードで学び育ち、仲間たちとともに楽しい思い出や一緒に頑張った思い出とともに成長し、そしてこのコンサートを最後に巣立っていく…。このような機会に立ち会える指導者もまた思いがあふれるとても素晴らしいコンサートでした。

このコンサートは生徒たち自身の巣立ちの演奏会ですが、本当はそこまで育てあげたご両親に向けての精一杯の演奏のプレゼントの機会でもあります。ご両親はきっと色々な思いでこのコンサートを聴いていたと思います。

スズキの本質は毎日お稽古するという繰り返しの積み重ねで能力を育てるというシンプルなものです。しかしシンプルゆえとても奥が深く、ただやり続けるだけでもだめ、より良いものをより良い方法で繰り返すという厳しさがあります。そのより良く繰り返すという中に育つ能力は相当高いところまで育ち、それがヴァイオリンにおける能力であっても、ほかのことに通用する能力として育ちます。「一つのことをより良くより高くしていく」という基本に常に立ち返ることは日々反省の連続でもありますが、今回出演した生徒はそれを目指して成長してきました。

これから自身の次の目標に向かって巣立っていく姿を楽しみに、今回のコンサートを見届けました。

 

4月2日に「西名古屋支部スプリングコンサート」が同会場で行われました。

スズキ・メソードには卒業制度と言うものがあります。それは各教本(1~10巻)の中の指定曲を録音しそれを検定委員に聴いていただき、コメントと評価と卒業証書を受け取るというものです。生徒の意欲づくりであるとともに、スズキの「能力を育てる」という重要なものでもあります。その録音した曲を今回のスプリングコンサートで皆の前でお披露目し(曲のグループごとに)、その発表した曲の卒業証書を一人ずつ授与します。

またこのコンサートはスズキ・メソードに入りたてのリズムの生徒から、上記の高校3年生&大学生のような巣立っていく上級生も卒業曲があれば皆演奏します。下の子は上級生を見ていずれあのように弾けるようになるという目標をじかに見ることができるコンサートでもあります。

最初はリズムでまだ演奏がおぼつかない生徒も、各年ごとに卒業曲を演奏しだんだんと上級生に成長する姿はご両親にとっても指導者にとっても嬉しい瞬間です。私も昔はこのように演奏していた…はず(記憶にございません)

また、生徒たちによる弦楽伴奏で演奏する曲もあり、卒業曲を録音しなかった生徒たちも一緒に参加します。最後には全員合奏(リズムも上級生も)で演奏します。

また来年、次の卒業曲を演奏する姿を楽しみに日々のお稽古に励んでほしいと思います。

↑ はやく上級生のように弾きたいな!

フィナーレはチェロもフルートも一緒に全員合奏で「きらきら星変奏曲」を演奏!