Daily Archives: 08/19/2019

夏の行事 その2

 夏期学校に続き夏の行事の定番といえば、、、そう、クラス合宿です。今年は8月11~12日とお盆の連休に犬山城のふもと、目の前に木曽川が広がる老舗旅館の犬山館で大野クラスと合同で合宿を行いました。
 合宿の醍醐味といえば?そう、一日中お稽古する!のもそうですが、クラスの生徒同士でお泊りができるということですね。年齢も小学生から高校生まで様々ななか、各部屋ごとにそれぞれ年の離れた生徒同士が泊まれるように組み、年齢が上の生徒には下の生徒の面倒を見るようお願いし、下の生徒は上の生徒を見習って?過ごすことが目的です。
 今年は少し趣向を凝らし、ただヴァイオリンの練習をするだけではなく「生活のお稽古」と題して挨拶や片付け、他人に優しくすることや食事やお風呂マナーなど身の回りのことができているか確認する項目を作りました。それぞれの項目に3つずつサインをする欄があり、一つは自身で、二つ目は上級生や親から、三つ目は先生です。すべてサインしてもらえた生徒はこの合宿でしかもらえないご褒美があります。このような当たり前にできてほしいことを強制ではなく本人に意識してもらいやすい形にし、皆で実行することが合宿での一つの大事なポイントになります。いろいろ観察していると自身や他人へそれぞれ影響し合っているの姿を見て、お互いに育ちあっているなあと感心しました。
 そしてこのような心の意識があるとお稽古も充実していたようです。初日お昼から始まった合宿は、全体グループレッスンに始まりクラス別レッスンに分かれ、夕食とお風呂を済ませ、リズムや1巻生徒は夜の8時過ぎには終了で各部屋に戻れるのですが、それ以外の生徒は9時までレッスンです。そして上級生で弦楽レッスンの生徒はその後もエンドレス…会場が夜12時まで使えるということもあり残って自主練習。すると部屋に戻っていたはずの1、2巻生徒たちも楽器をもって自主練習している上級生の部屋に戻ってきて各自でまた練習(もちろん親付き)…という姿が見られました。「人は環境の子なり」と鈴木先生がおっしゃったようにこの合宿ではこの合宿の環境のもと子供たちが育っていました。
 さて二日目に入り、皆前夜のお稽古と部屋での夜更かし?もありながら頑張って午前中のレッスンを終え、昼食後DVD鑑賞会を行いました。今では生の鈴木先生にお会いすることができませんが、普段お稽古しているCDを通してや写真で顔を見ている生徒も、映像で動いている鈴木先生は見たことがないので、この機会に見てみましょうということで「徹子の部屋」に出演した映像と夏期学校でレッスンしている鈴木先生を皆で一緒に鑑賞しました。もちろん保護者の方々も初めてという方が多かったです。
 鈴木先生からエネルギーをもらってからの成果発表会、皆この二日間という短い時間の中で一生懸命練習した成果を発表し、最後はお待ちかねの生活のお稽古の表彰式です。皆イキイキと最後まで楽しそうにこの合宿を終えることができたようでよかったと思います。
 来年もまた合宿が楽しみですね!?役員、お手伝いしてくださった保護者の皆さまありがとうございました。
 
合宿の写真は会員専用ページにて掲載中です。

夏の行事 その1

 毎年恒例の夏期学校が今年も松本で行われました。日本のみならず海外からの生徒さんも多く駆け付け、音の海に浸りながらの4日間を過ごしました。開会式にて早野会長の挨拶で「今年の夏期学校は68回目になります、最初の開催から今回の夏期学校まで毎回出席された方、手を挙げて!」と会場に問いかけると、、、さすがに会場からは手が上がりませんでしたが、壇上の指導者の中から手が上がり、なんと御年91歳の先生が初回から参加されており会場中盛大な拍手が起きました。
 第一回目の開催は1951年8月に長野県霧ケ峰高原にて 指導者11名と生徒109名による開催でした。それから毎年回を重ねるごとに人数も増え1971年には1000名を超える参加者で各レッスン会場に入りきることができず前半と後半の2回に分けての開催となりました。
 
 この4日間の内容は、各曲に分かれて教室別レッスン、グループレッスン、弦楽レッスン、午後のコンサート、夜のコンサート(ゲストコンサートと選出者による生徒の演奏)、そしてお別れコンサートです。その合間に松本の観光も少し楽しみながら。。。

 多くの生徒が奏でる音の海の中に浸った4日間はあっという間に過ぎて、最後のお別れコンサートを迎え、各々のクラスで学んだ曲を合奏で精一杯弾ききり、最後のきらきら星で締めくくられます。生徒たちはこの夏期学校で受け取った「音」のお土産を持ち帰り普段の生活に戻ります。
 
 さて、この夏期学校は生徒たちが主役ですが、そこに連れてくる親たち、そして指導する先生方ももちろん、何より忘れてならないのはレッスン等がスムーズに進行できるのは裏方あってのことです。毎回甲信地区の先生方が主となりレッスン会場や教室の設営、事前の配布物の準備、コンサートの進行など多岐にわたる内容で支えてくださっています。

 スズキは生徒・親・指導者の三者が一体となって共に育ちあいます。「どの子も育つ」という目標の元、生徒同士、親同士、指導者同士それぞれ影響し合い、皆が共に育ち育てあいながら学んでいけるスズキの環境をこれからも楽しみながら続けていきたいと思います。

 夏期学校期間中の写真はMonthry Suzuki8月号に掲載されていますのでそちらをご覧ください。