夏の行事 その1

 毎年恒例の夏期学校が今年も松本で行われました。日本のみならず海外からの生徒さんも多く駆け付け、音の海に浸りながらの4日間を過ごしました。開会式にて早野会長の挨拶で「今年の夏期学校は68回目になります、最初の開催から今回の夏期学校まで毎回出席された方、手を挙げて!」と会場に問いかけると、、、さすがに会場からは手が上がりませんでしたが、壇上の指導者の中から手が上がり、なんと御年91歳の先生が初回から参加されており会場中盛大な拍手が起きました。
 第一回目の開催は1951年8月に長野県霧ケ峰高原にて 指導者11名と生徒109名による開催でした。それから毎年回を重ねるごとに人数も増え1971年には1000名を超える参加者で各レッスン会場に入りきることができず前半と後半の2回に分けての開催となりました。
 
 この4日間の内容は、各曲に分かれて教室別レッスン、グループレッスン、弦楽レッスン、午後のコンサート、夜のコンサート(ゲストコンサートと選出者による生徒の演奏)、そしてお別れコンサートです。その合間に松本の観光も少し楽しみながら。。。

 多くの生徒が奏でる音の海の中に浸った4日間はあっという間に過ぎて、最後のお別れコンサートを迎え、各々のクラスで学んだ曲を合奏で精一杯弾ききり、最後のきらきら星で締めくくられます。生徒たちはこの夏期学校で受け取った「音」のお土産を持ち帰り普段の生活に戻ります。
 
 さて、この夏期学校は生徒たちが主役ですが、そこに連れてくる親たち、そして指導する先生方ももちろん、何より忘れてならないのはレッスン等がスムーズに進行できるのは裏方あってのことです。毎回甲信地区の先生方が主となりレッスン会場や教室の設営、事前の配布物の準備、コンサートの進行など多岐にわたる内容で支えてくださっています。

 スズキは生徒・親・指導者の三者が一体となって共に育ちあいます。「どの子も育つ」という目標の元、生徒同士、親同士、指導者同士それぞれ影響し合い、皆が共に育ち育てあいながら学んでいけるスズキの環境をこれからも楽しみながら続けていきたいと思います。

 夏期学校期間中の写真はMonthry Suzuki8月号に掲載されていますのでそちらをご覧ください。