鈴木鎮一先生著書「愛に生きる」
スズキ・メソードの内容がギュッと凝縮された一冊です。ヴァイオリンを通して人間教育をしていくスズキ・メソードは、子供のみならず親も一緒に学んでゆくことができます。
先日グループレッスンの最後に、皆で愛に生きるを読む機会を設けました。読み方は順を追って読んでいくのではなく、ぱっと開いたページの文章を読んでいく方法をとりました。というのも私の読んだ経験で、この本はどこから読み始めてもその伝えたい内容が一貫していて、そのページから今の自分に得られる内容がきっとあるからです。
私も日頃の悩みを抱えていた時に、ぱっと手に取って開いたページを読み進めていくうちに霧が晴れるような感覚を何度か体験しました。ほかの方もそのような感想を話していました。
「まえがき」「はじめに」と「あとがき」に書かれている鈴木先生の思いはきっと皆様に共感していただけると思います。
なんだか宣伝になっていしまっていますが、鈴木先生がこの著書を世に出して50年近くになります。スズキ・メソードを通して提唱していることの結果が現代の脳科学等で立証されています。いまさらながら(指導者の自分が)スズキの先見性とその事実に驚き感動しています。
ただ、自分が理解できた分しかわからない、伝えられない、といった事実も現実です。何度も読み返して触れて実践して…繰り返しのお稽古ですね。