4月17日 徳行事 報恩講にて演奏(伊藤クラス&大野クラス)
4月17日に愛知県一宮市起(おこし)の徳行事で行われた報恩講*での演奏写真を会員ページに掲載しました。
*報恩講とは「報恩講は宗祖親鸞聖人のご恩をしのび、そのご苦労を通じて、阿弥陀如来のお救いをあらためて心に深く味わわせていただく法要です。」(真宗教団連合HPより)
午前中にグループレッスンとピアノ合わせ、移動して午後より徳行事で演奏でした。
今回徳行事で行われた内容を紹介すると、
・ごあいさつ。皆でお経をあげる。
・子供たちによるヴァイオリン演奏
・浄土真宗の方による腹話術と人形劇「おうさまとおおとり」
演奏は上級生からリズムまで皆で演奏(バッハ・無伴奏ソナタ3番よりラルゴ(ピアノ伴奏つき編曲)、バッハ・二つのヴァイオリンのため協奏曲より1楽章、鈴木鎮一・アレグロ、キラキラ星変奏曲など)をし、お越しくださった方とお寺の方々にお聴きいただきました。
演奏後、お菓子をもらい皆でいただきながら人形劇を楽しみました。
今回の人形劇「おうさまとおおとり」は…(間違っていたらごめんなさい)
約束を破らない正直な王様がある日大臣と釣りをしていると、ある村の村長が、村に学校がないので学校を作ってほしいという願いを言いにやってきます。
王様はその願いを聞き入れ学校を作る約束をします。
そこへどこからともなく大きな羽音をたて空から大鳥が舞い降ります。王様を捕まえて飛び立ち、巣に持ち帰り食べようとします。
王様は、命は惜しくはないが学校を作る約束をどうしても果たしたいという願いを大鳥にはなします。
しかし大鳥は今まで何度も騙されてきて何も信じることができません。
ですがどうしてもという王様の心からの願いを聞き入れ、大鳥は7日間だけ待つといい、王様を帰します。
・・・
そして約束どおり7日間で学校を作った王様は大鳥に会いに行きます。
本当にやってきた王様を大鳥はうそをつかない正直な人だと認め、大鳥が王様に最初の友達になってほしいとお願いし、王様はそれを聞き入れ一緒に空に飛び立ち、お話は終わりました。
話の中で、
人は必ず寿命が来る、いつ死んでも悔いの無いよう毎日を一生懸命に大切に生きるのだ。
仕返しをしてはならない。それは新たな恨みをつくるから。
などなど。興味深く劇の話を聞いている子供たちの後ろ姿が思い出されます。
面白おかしく、だけれど真面目な話をすっと心に残すような絶妙な話の作りで、聴いている大人たちも楽しめたのではないでしょうか。
また、会場の雰囲気(お寺の中)もさることながら、デジタルではなくアナログで、劇の人形もひとが直接動かしセリフを言う一つ一つが我々の心に響くのだと思います。演奏もそうですね。
人と人とのつながりと尊重がこれからの時代に特に大切だと感じる一日でした。
お越しになられた方々、良い経験ができましたね。