毎年恒例 徳行事演奏会

昨日4月16日、少し汗ばむぐらいの初夏の陽気のもと、一宮市起(おこし)にある徳行事の報恩講にてヴァイオリンの演奏会が行われました。

今年で3回目になる徳行事報恩講は毎年子供たちのために行われる内容で、まずは皆で浄土真宗のお経を背筋をまっすぐに読み日頃の感謝を讃えます。つづいてヴァイオリンの演奏に移り、バッハのドッペルコンチェルトやユーモレスク、メヌエットなど耳なじみのある曲を中心に演奏し、聴きに来てくださった方々の拍手をいただきました。続いて若手の住職さんたちによるイベント、絵本の読み聞かせや腹話術や人形劇を鑑賞しお菓子をもらって解散しました。

昨今テレビゲームやアニメがある中、ひとつひとつ手作りのアナログな上記の出し物はつまらないかと言うとそれはすごく間違いで、とても心に響く思いのこもった内容で子供のみならず大人も十分に楽しめました。

人形劇は毎年仏教にちなんだお話を物語にして面白くわかりやすく上映してくださり、今年は「いただきます」と言う題で命をいただくことについて触れた内容でした。普段当たり前のように食事をする中にある「いのち」に目を向け、それらによって自身が生かされていることを子供たちはきっと感じたでしょう。

このような暖かさに触れる機会がだんだん少なくなる昨今に上記のような機会に子供たちが触れることはとても良い経験になると思います。即物的な考えももちろん大事ですが、その根底にある人間の想いのこもった「愛」について触れられる今回のような催しごとは本当に大切だなと感じました。また来年が楽しみです!

*クラス会員の皆様、会員ページにて当日の写真をアップしてあります。