幼少のころ

小学館「小学一年生」に指揮者の佐渡裕さんの記事が出ていました。

この記事を読んだ後、ふと私の幼少時代のレッスンあれこれについてどうだったかな?と思いを馳せました…があまり記憶にないんです。一番覚えていること言えば毎日学校給食でおかわりしていたことと、学校が終わってから友達と近所の駄菓子屋でお菓子を買って遊んでた記憶ばかり。だから昔から丸ぽっちゃでした。

レッスンや毎日のお稽古はどうしていたんでしょうね?やんちゃクチャの子供時代だったとよく親から言われるので相当大変だったと思います。レッスンでは悪いことをしてよくお尻を叩かれてたらしいです。そんな状態で良くレッスンできていたなあと。先生の忍耐強さに感謝です。親もよくやめさせなかったなと。それに比べて今の生徒たちは昔の私に比べたらおとなしい生徒ばかりだと思います。いや、中には元気な子もいますが私ほどでは…。

これを書いていて思い出しました、そういえば家ではちゃんと音楽が流れていたなあと。私の幼少のころはすでにCDが出ていましたが家にCDデッキは無かったようで、それをカセットテープにダビングしてもらってテープレコーダーで再生していたと思います。車の中でもカセットを再生していました。記憶しているぐらいですから相当毎日聞いていた(流れていた)と思います。一番記憶にある曲はクライスラーの小品集、特に一番最初に流れるウィーン奇想曲。カセットが曲の途中で裏面に切り替わるところも記憶しています。(昔はA面、B面と録音していました)。あとはスズキ・メソードの1~3巻の曲。

音楽に縁のないごく普通の家庭で育った私が今では音楽にかかわる仕事をしていることは、幼少の体験がなければありえなかったことです。佐渡さんの記事では音楽に感動したことが書かれていますが、私は子供のころ音楽にすごく感動したという記憶はありません。ですが音楽の楽しさと美しさの体験はいつもあったように思います。そういえば友達に会える合奏は楽しかったな。でも毎日のお稽古は嫌だったな。でも続けててよかったな。

今でこそ思うのですが、幼少のころに音楽に触れることがその後の人生でどこか心の拠り所になっている、支えられて生きていけるような気がします。私も今の職についていなくてもこれらの経験によって音楽がある毎日を過ごしていると思います。

最後に鈴木先生の「私の一日一語集」から