夏期学校~クラス合宿~コンサートに向けて

暑い日が続きますね。体調等気を付けてお過ごしください。

さて、今年も松本市にて第67回 夏期学校が行われました。

スズキ・メソードの毎年の行事の中でも一番熱く、そして濃い行事でもあります。日本全国と海外合わせ参加生徒は約900名、保護者も合わせると3000人がこの期間中(ヴァイオリン・チェロ・フルート 7/31~8/3)松本を訪れることになります。ピアノは7/29~8/1まで。

松本駅からあがたの森まで東に延びる大通り沿いにある才能教育会館・松本市民芸術館・勤労者福祉センター・あがたの森・源池小学校・エクセラン高校など地元の学校や施設を利用させていただいての開催となります。最後のお別れコンサートはキッセイ文化ホールに移動しての演奏となりました。

参加生徒の年齢は、下は2~3歳のヴァイオリンを持ち始めたばかりの子から教本過程を卒業した生徒、高校生や大学生、はたまた大人までと多岐にわたります。その生徒たちがレベル別・曲別に分かれてレッスンを受け、合奏レッスンやアンサンブル・弦楽等の指導を受けます。

最後のお別れコンサートは上記分かれてレッスンを受けていた生徒たちがキッセイ文化ホールのステージ上に全員で立ち、各楽器科別に各レベル別にレッスンしてきた曲を順に発表し、最後は全科で共通の曲からキラキラ星変奏曲までを900名の生徒で演奏しました。その音の波と言ったらものすごい勢いで、子供たちのエネルギーに胸が熱くなります。

我々指導者は各教室の指導担当でもあり、生徒たちが各会場を移動する際の誘導や調弦などの仕事もこなすので、無事最後の曲まで聞くことができるとほっとします。

演奏中の写真撮影は不可だったため、詳細はスズキ・メソードホームページよりご覧ください。後程当日の様子が掲載されます。

また、松本に行かれた際は鈴木鎮一記念館を訪れてみてください。鈴木先生が過ごされた空間に様々な展示物を閲覧することができ、また鈴木先生がヴァイオリンを本格的に始めるきっかけとなったエルマン演奏の貴重なSPレコードを聴くことができます。私も夏期学校の帰りに子供たちを連れて訪れ、鈴木先生の思想をより深く理解することができました。

 

さて、夏のイベントはまだ終わりません。次はクラスコンサートに向けたクラス合宿が控えています。いつもはひるがの高原での開催でしたが、皆が参加しやすいよう地元のお寺の施設をお借りしての開催となります。

クラスコンサートに向けてということですが、クラスコンサートは一人で作るものではなく、皆で作り上げるものだと私は思っています。このコンサートの主役はもちろん生徒一人一人ですが、それぞれがソロで演奏する曲とアンサンブルやグループ演奏もあります。普段の練習は当たり前ですが、連帯感やお互いの尊重の上にこのコンサートが実現することを実感してもらうための合宿でもあります。

勿論それにかかわる保護者の方々の協力なしではできないことですし、それがあって子供たちが生き生きと練習に励むことができ、また我々指導者も力を入れてレッスンすることができます。お互い三角形のような支えあいで出来ています。それがスズキ・メソードの根本でもあり、お互いの育ちあいの場としてこの合宿含めクラスコンサートを実現したいと考えています。

皆が精いっぱいの力と想いを込めた演奏ができるようクラスコンサート開催まで残り2ヶ月弱、指導していきたいと思います。

子供たちの晴れ姿、ぜひご覧ください。