関連書籍

いくつか子育て関連の著書をご紹介いたします。

皆いろいろと初めての経験を積んで成長していく。子育ても親になってからの初めての経験です。

どんなものを選べばよいか、どうしたらよいか、悩まれると思います。

ですが、ここで共通している想いは皆「わが子が立派に育ってほしい」という思いです。

子育ての知識は実践を通して子供の状態に合わせてご自身で取捨選択していけばいいと思います。ただその時に決していい加減にせず、これだけやったからほっておいても育つなどと考えず、その時考えうるできる限りをいつも心がけているといいと思います。ノウハウはあるようでないでしょう。

親がそういう思いで育てた子供なら皆よく育ちます。心を置き去りにしては育ちません。

実践と失敗と反省の繰り返しが成功に結びつくのは子育ても人生だからでしょうか。

子供は毎日ものすごいスピードで成長します。裡なる力によって。環境に適用しようとする力によって。

これらの著書はその手助けになると思います。ただし、知識におぼれず、子供の状態を観察する自身の心と眼と直観を大事に。

知識の面、実践の面、そしてそれを行う側の心の面をいかに充実し高さをもって子育てできるか、親にしかできない史上最大の仕事だと思います。

以心伝心という言葉があります。相手の心をいつも感じて接しているとこのようなことが起こるようです。いわゆる勘が働くとも言いましょうか。子供が今何を欲していてどうしたいのかという要求に、普段接している親が応じてあげられることができれば子供は幸せでしょう。

子育ては子供と親の双方が心を通い合わせて行ってほしいと思います。いつも初心を忘れずに。

幼児の才能教育表紙

生命はもっと大きな、お互いの人間が放射しているものを受け取って成長していることを知らなければなりません。

だからお母さんが子供は知るまいと思っても、親の心の放射が子供に反応しているのであって、口でどんなことを言うたとてそれば単に日本語のお稽古にすぎないのです。もし子供に良い行いをさせたいと思ったら、親がまずその心になってか自分から示すことが大切です。

”人は環境の子”なりと申しましたが特に幼児時代は環境のままにどのようにも形成さえ得るということです。

鈴木 鎮一著「幼児の才能教育」 環境と生命活動 より引用

今から半世紀前の本ですが、現代においても本質は昔から変わらないのです。

同著「愛に生きる」も参考になさってください。

 

0歳からの母親作戦表紙

私が歩んできた幼児教育の道

私が幼児教育に携わって、もう二五年以上がたちました。もちろん、私はいわゆる”教育”に関しては全くの素人ですが、素人だからこそ、専門家が気付きにくいことがかえってよく見える場合もあるのではないか、と私なりに研究を進めてきました。

幼児の持つ無限の可能性に注目し、私なりの幼児教育論をはじめてまとめた「幼稚園では遅すぎる」を出版したのが、昭和46年のことです。その後、大脳生理学などの医学の発達にともない、新生児、乳幼児の素晴らしい”能力”が次々に確認され、私の幼児教育の考え方もどんどん変わっていきました。極端な話、今や私は”胎教”こそ幼児教育の中で最も大事なものだと考えています。

この間に何冊か本を書きましたが、そのつど、幼児教育の時期や内容についての私の考えが目まぐるしく変わっているように見えるかもしれません。しかし、「子供の人柄・性格は、育て方次第」という主張は変わるどころか、ますます強く確信するに至っています。そんな私の気持ちと願いを、この本からお汲み取りいただければ幸いです。

ソニー創始者 井深 大著「0歳からの母親作戦」 より引用

ソニー創始者という幼児教育とは畑違いの分野に興味をお持ちになり、というより鈴木先生の才能教育に共鳴され幼児開発協会を作られたかたの著書です。

 

ドーマン 赤ちゃんは~表紙

生まれてから数か月が、赤ちゃんの将来の幸福のためにとても大切だということを、母親は直感的に知っています。この本の著者のグレン・ドーマンとジャネット・ドーマンによると、この母親の直観はまさに正しいのです。しかしご両親は赤ちゃんにとって一番大切な最初の数か月のために使う情報を知りません。それは新生児の真の可能性が、今まで理解されていなかったからです。さらに、6歳までに十分刺激を与えて脳を発達させるための情報も持っていないのです。~子供がどのように成長するか理解したご両親は、子供にとって最良の教師です。この楽しいプログラムによって、親と子供はより近づき、愛情と学びを通した一生の絆で結ばれるのです。

グレン・ドーマン著「赤ちゃんはいかに賢いか」より

ドーマン氏の著書に脳障害児の親たちのための「親こそ最良の医師 あなたの脳障害児になにをしたらよいか」があります。~たとえ知的障害や脳性麻痺があったとしても、その子の可能性は限りなく開かれています。脳障害とはどういうことか、脳障害治療の成果、脳の発達に関する基本原理など人間能力開発研究所の基本的な考えが書かれた本です。誕生から6歳ごろまでの脳の発達とそれに伴う運動について書かれています。

 

まだまだご紹介したい本がありますがこのあたりで。

著書の中には内容的に古いものもありますが、そこに書かれていることは昔から人々の中に受け継がれてきた子育てにおける大事なものを含んでいます。受け入れる受け入れられない、実践するかどうかは各々考えることですが、このような経験をもとに書かれた著書から受け取る知識により、すこしでも子育ての方針の手助けになればと思い上げさせていただきました。