Monthly Archives: 2月 2017

2/13道しるべの会 報告

先日行われた道しるべの会の内容を掲載してありますのでご覧ください。

東海地区の大ベテラン指導者、長谷部先生をお招きして映像を見ながらお話をしてくださいました。家庭でのお稽古のアイディアやお子さんとのお稽古の関わり方、またその時期ならではの不安や疑問など、お越しくださったお母様方からの質問や意見も掲載してあります。

近日中に同じものが東海地区ホームページにも掲載される予定です。

まずは以下、ご覧ください。

2017.2.13道しるべ報告

演奏中、脳の中で何が起きているのか <追記があります>

 

少し前の物ですが、音楽が脳に与える影響を簡単にわかりやすく教えてくれる内容です。

純粋に言葉の通り、音楽を歌うのも聴くのも弾くのも楽しいと感じるのは人間が人間たる所以なのでしょうか。

 

 

楽譜が読めない…こちらも繰り返しのお稽古です。

興味を持って何度も読んでるうちに読めますよ。楽器が弾ければなおさら。

仕組みがわかれば少し助けになるかも。そんなことで上記を参考までにご覧ください。

合奏報告と道しるべの会のお知らせ

先日一宮スポーツ文化センターで伊藤クラス&大野クラス合同合奏会が行われました。

あいにくの雨で、しかもインフルエンザの流行時期と重なり欠席も多数でしたが、リズムから上級生まで参加した生徒たちで楽しく合奏を行しました。

リズムの生徒(幼稚園児)が揃っていたので最初のキラキラ星中心に音のお稽古と右手のリズムを上級生の音を聴きながらレッスンしました。合奏でのリズム生の様子を観察していると、前月はまだしっかり弾けていたなかった子が昨日は弓の持ち方がしっかりできていてハッキリ良い音を出していたので子供の成長とお母様方による家でのお稽古が成果に結びついていると実感しました。また一緒にレッスンしている上級生の音を聴く姿勢もだんだん育ってきたようです。

リズムの生徒は最初の30分ぐらいしか一緒にお稽古できませんので、その後の上級生のレッスンもしっかり席に座って?(あまり騒いでいると雷が落ちる!)聞いていました。上級生の姿は未来の自身の姿です。

上級生も今課題の自分の音を聴く、客観的に演奏を聴くということに取り組み、お互いの演奏を意識しあいながらそれぞれの個性を伸ばしているように見えました。その姿を見て下の子たちは成長するのですね。

よくCDを聴いている生徒は音楽的センスが育ちます。昨日の合奏でとても味のあるヴィヴラートをかけて演奏している大野クラスの生徒がいました。先生曰く特にヴィヴラートを教えていないのにCDを聴いているだけで勝手に覚えてしまった、とのこと。

もちろんCDをただ聴かせればよいのではなく、そこに奏法(演奏の技術)があって初めてそれが表現できるわけです。これは逆の場合もしかり、奏法があってもセンスがなければつまらない演奏になります。

前回の投稿と関連していますので、前回の投稿の資料をご覧になってみてください。

◎日々のお稽古のポイント

(曲の進みに悩んだら)すでに弾ける曲をもっと立派にしてみる。

弾けるようになった前の曲のCDを聴く。

弾けるようになった能力の高さから聞こえてくる大家の演奏の高さを知ることができる。

 

さて、合奏報告のほかに、2月13日(月)に東海地区主催の「道しるべの会」が開かれます。以前にも何度かご紹介いたしました、日々の家でのお稽古の指針になればと言う思いから発足した集まりです。

講師に名古屋で教えていらっしゃる大ベテランの長谷部直子先生に、家庭でのお稽古のポイント、音楽を通しての子育ての中で大切にしたいこと、過去の家庭でのお稽古の映像を見ながらお話しくださいます。

また、道しるべの会は日々のお稽古の中での悩みや疑問、また子育てに関することもベテランスタッフとお話しいただき(個々での話し合いも可)共有することによって子育ての道しるべになるよう開いています。

まだお越しになられたことが無い方もスズキの会員以外の方でも参加自由ですのでこの機会にぜひお越しください。

勉強会

スズキ・メソード創始者の鈴木鎮一先生は音楽も人間も高いところにいる方だなとようやく最近実感してきました。失礼ながら以前はユーモアと気品のある素敵なおじい様と言う感じを持っていたのですが(本当に失礼ですが)、鈴木先生のことを知れば知るほど、スズキ・メソードに関わるほど言葉では言い尽くせない深さを実感します。またその奥深さゆえ途方なさを感じるが、近くに答えがあったり、一人で悩んでいても同じスズキの仲間に支えられて、時には苦しく、時には嬉しく楽しく、人間という生命をより実感している現在です。

聖書やブッダの言葉もシンプルが故に解釈の自由度とそれを受けとる人間的高さが必要なように、その高みに至るまでにはその高みを感じる所まで登らないといけないということに気づきました。と言ってもまだまだ山頂(雲に隠れて見えない)は先ですし、どれぐらいあるのかもわかりません。努力で何とかなる世界とも少し違う、知識で補えることでもない、何もしないでもいい、何もしないでもいいというわけではない…人が作り出す世界は深く高く遠く近い世界だと漠然と感じます。

道具もシンプル・簡素さを突き詰めていった先にある機能美は芸術的でもあります。だがシンプルゆえに難しくなかなか真似できず一つと同じものがない。

芸術と言えば、音楽は人間の作る芸術の最高の物のひとつだと思います。

この音楽を通して人間教育をするということに眼を向け、スズキ・メソードを作られた鈴木先生の想いは今では著書や映像、鈴木先生に直に触れた先輩先生方を通してでしか感じることができませんが、その世界に携わることで自分の分かった範囲でしかわかりませんが伝えていくことが今の自分のやるべきことだと実感しています。

前置きが長くなりました。

先日、私が所属するスズキ・メソードの西名古屋支部で定例の連絡会がありました。その際の指導者と父母のための勉強会で鈴木鎮一先生の著書から抜粋したヴァイオリンのおけいことその内容について掲載します。内容は1957年に描かれたものですのでかなり古いですが、今現在にも通じることだと思います(レコードはCDと置き換えてお読みください)。お稽古をヴァイオリン以外のことに置き換えてみても面白いかもしれません。

会員ページにもう一つの資料を掲載しておきます。「支部会 研究会資料~」ページをご覧ください。

スズキ・メソード70周年コンサートin桑名(スズキ・メソード三重支部主催)

1月29日、桑名市民会館にて「子供たちに音楽の贈り物を」と題してスズキ・メソード三重支部による、スズキメソード創立70周年記念コンサートが行われました。

ゲストソリストにスズキ出身の大谷康子さんの演奏、現スズキ・メソード会長の早野龍五氏の対談と、三重支部の生徒たちの演奏で盛会に終了しました。

大谷さんはスズキ・メソードができた当初の生徒で、幼少のころ第一回アメリカ演奏ツアー「テン・チルドレン」のメンバーに選ばれアメリカ各都市で演奏旅行を経験したのち、プロのヴァイオリン奏者となり現在でも活躍されているとてもキュートでチャーミングで素敵な方です。

早野さんもスズキ出身で同じく「テン・チルドレン」のメンバーとして活躍後、物理の世界に入り現在では半年を海外で過ごすほど世界的活躍をされている物理学者兼スズキ・メソード会長です。

お二人とも幼少のころにスズキ・メソード創始者の鈴木鎮一氏に師事し、幼児の能力開発の実験台(良い意味での)先駆けとなった方々です。ただヴァイオリン奏者として育てるのではなく、ヴァイオリンを通して人間教育をしていく鈴木先生の理念をそのまま受け、その後の自身の活躍の場でもスズキ・メソードで育ったことが基盤となっていると、このコンサートでの対談で仰っていました。

実際お二人にお会いして僭越ながらお話を伺うと、その人間的魅力と世界的視野のおおらかさと豊かさ、そしてどの方にも愛情と敬意を持って接してくださる方々です。

私は鈴木先生に直接お会いしたこともお話ししたこともありませんが、鈴木先生のもとで育った方々を通して鈴木先生の人間像と魅力を感じることができとても幸せです。

人間の最大の幸福はお互いの幸福を喜び願うことだと以前鈴木先生の著書(おぼろげですが)で読んだ記憶があります。そのためには幼少のころの環境、すなわち子供たちが育つ環境をそのような環境にしていくことが我々大人たちのすべきことであり責任であると私は受け取りました。

まだまだ至らないことも多々あれど、自分の能力を精一杯使って、子供たちの幸福を背負う責任と、また自身の能力を高めて世界に貢献していけるよう精進していきたいと思いました。

最後に、今回演奏のお手伝いとしてヴィヴァルディ四季のヴィオラトップを担当させていただきました。大谷さんとの音楽のコミュニケーションを通して大谷さんの魅力と音楽の崇高さを実感しました。子供たちにとっても忘れられない貴重な体験となったことでしょう。お声かけくださったスズキ・メソード三重支部の末廣先生に感謝と敬意をお伝えします。

スズキのホームページ「マンスリースズキ」に記事が掲載されています。

こちらのリンク「マンスリースズキ2月号」からご覧ください。