徳行寺報恩講演奏 & 高校生コンサート

 満開だった桜も葉が開き始め、野の多種多様な草花が賑やかなこの時期に、毎年一宮市にある徳行寺さんで報恩講が開かれます。お釈迦様の誕生を祝う徳行寺さんの報恩講はいつも快晴で、4月20日のこの日も過ごしやすい陽気で絶好の演奏日和(お堂の中ですが窓は開放)でした。
 午前中に練習とピアノをつけてのリハーサルを終え、午後から徳行寺さんで演奏、、、の前に、皆でお経を読み、甘茶をお釈迦様にかけてお祈りしたのち演奏スタートです。
 伊藤クラスと大野クラスで学ぶ子供から大人まで20名以上で様々な曲を弾き、お越しになった方とお釈迦様に演奏の花を捧げました。


 その後はお菓子をもらい、浄土真宗のお寺の住職さん方による人形劇が行われ、演奏を終えた子供たちもお客さんたちに混じり劇に見入っていました。毎年お釈迦様の話を中心に趣向を凝らした物語を分かりやすく伝えてくださり、その中でも出てくるキャラクター(動物たち)がイキイキとしており、時に面白く、時に迫真の演技で小さい子は少し怖がりながらも、物語を通して生きるということについてを自然に伝えてくれました。また来年、楽しみです。

 

 続いて4月21日に熱田文化小劇場で行われた「高校生と大学生によるコンサート」です。
この日演奏した生徒たちは、スズキでリズムから始まり、それぞれのおけいこの歴史を背負いここまで立派に育ちました。
 一つのことを長く続けるというのは並大抵のことではなく、始めた当初はここまで続くとは想像もしていなかったと思います。そして続けているうちに途中挫折しそうになったこともあるでしょうし、たまたまここまで続けることができたという運もあったかもしれません。勿論、ここまで支えたご両親や指導者、クラスの仲間たちの力があってのことでもあります。
 この日この舞台で演奏する一人一人の姿はそれぞれの歴史が詰まった姿だと思いました。この演奏会はそれぞれの将来への一つのステップであり、ここからまたそれぞれの歴史が始まります。
 彼らが培ってきたその歴史を基に行く先は、様々な困難あれど乗り越え、立派に自身の信ずる道へ進んでいくと思います。
 鈴木先生が「一人の文化人の門出を祝いて」という文章を残しています、芸術を通して育つ人間の高さを胸に巣立つ彼らの将来が楽しみです。

*クラスの皆様、当日の写真は会員ページをご覧ください。