月別アーカイブ: 2018年4月

4月22日 徳行事報恩講&演奏会

   

毎年恒例のクラス行事として、一宮市の木曽川近くにある徳行事さんで報恩講とヴァイオリンの演奏会が行われました。徳行事さんは浄土真宗のお寺で、この報恩講はお釈迦様の誕生を祝う会として行われており、またその際にお釈迦様の話を子供向けに人形劇などにしてわかりやすく教える活動もなさっています。

このお寺の住職さんが趣味で音楽をされており、スズキメソード指導者の大野先生もこちらで教室を持たれているということから、この機会に子供たちの演奏(演奏でお釈迦様を祝ってください)もと頼まれて伊藤クラスからも参加し今回で4回目になりました。

当日お天気に恵まれ汗ばむ陽気でしたが、お堂の中は風通しも良くひんやりとして子供たちも生き生きと演奏していました。

 甘茶をかけて南無阿弥陀仏…

演奏前に皆でお経を読み上げ、その後演奏、そしてそのあとはお釈迦様に甘茶をかけてお祝いし、お待ちかねの若い住職さんたちによる人形劇の始まりです。

今回は「うめぼしひとつぶ」という題で、命にまつわるお話でした。

お釈迦様のお話に「生き返らしたくば、誰も葬式をあげたことのない家から梅干を一粒持ってきなさい」という例えから、どんなに悲しくても死んでしまったら何をしても生き返らすことはできないということを人形劇を通して子供たちに伝えていました。

小さい子から大きい子まで皆真剣に見入っている…

最初は面白おかしい内容に子供たちもふざけていましたが、話が進んで死と言うものに向き合う場面になると真剣に聴いているようでした。

死と言う重いテーマを子供たちに伝えるとき、ともすれば恐怖を植え付けかねないことでもありますが、そのあたりはやんわりと優しく、しかしとても大切なことなのだと伝える住職さんたちの愛情を感じました。

我々も普段のレッスンではこのようなことを扱う機会があまりないので、この報恩講を通して伝えてくださることはとてもありがたいと思います。

また来年の報恩講が楽しみです。今回の内容を胸に日々生き生きと生きたいと思います。

 

♪ 会員の方へ

会員ページに当日の写真が掲載してあります。

春期活動報告③

4月4日 東京両国 グランドコンサート開催!

今回9年ぶりの開催となる(2011年は震災のため延期)第54回スズキ・メソード グランドコンサートが国技館で開催されました。ちょうど鈴木鎮一先生が生誕120周年と言うこともあり、各地でスズキの様々なイベントを通してこのグランドコンサートのアピールもありました。

このグランドコンサートにはエル・システマジャパン(エル・システマという南米ベネズエラで始まった音楽を通した人間教育、スズキ・メソードが元)の生徒たちも参加しました。

またチェリストの宮田大氏の演奏はじめ、オーケストラ演奏では総勢300人を超えるベートーヴェンの第7番4楽章の演奏もあり、大いに賑わいました。

そしてこのコンサートを長年ご覧になってくださっている天皇皇后両陛下もお越しくださいました。

メディアや「ほぼ日刊イトイ新聞」でも取り上げてくださり(早野龍五会長が関わっており)様々なところへ大いに周知することができた機会でもありました。

私はフロア係としてフロアで催されるすべての内容の場面転換や生徒たちの誘導など、座る暇もないほど忙しかったのですが、間近で演奏を浴びるように聴くことができ役得でした。

次の開催はまだ決まっていませんが次にあるときはぜひ皆さん参加してみてください。もちろん、せっかくの東京なので観光も合わせてどうぞ!

 

以下普段見ることのできない角度からの私目線の写真です。

桜が満開♫

桜が満開のレッスン場の風景より

名古屋西区中小田井の善光寺別院願王寺さんにある、現在レッスンで使わせていただいている建物「妙光閣」は、庄内川沿いにあった庄屋の築100年の古民家を敷地の中に移築したものだそうです。

ここは本当に素敵な場所で、子供たちものびのびとレッスンを受けることができ、レッスン後は敷地の中を走り回って遊んでいるようです(私はレッスンで見られません…)

夏には夏場所巡業の相撲部屋として使われます。

桜満開の写真をアップします。レッスン部屋(2階)から見える桜もきれいで、見入ってしましました。

いつも使わせていただきありがとうございます。

春期活動報告②

続いて今年も行われました Brian Lewis Music Camp in Awaji 2018 の報告です。

ブライアン先生については昨年の記事「Brian Lewis Music Camp in Awaji 2017」 に詳しく書かれていますのでそちらをご覧ください。

今年も絶好の行楽日和のもと、4月1、2日にかけて淡路島でブライアン先生をお呼びしてミュージックキャンプが行われました。

神戸三宮駅からバスで淡路島へ、到着した場所は淡路島の南端、鳴門海峡大橋が見える素敵なロケーションのリゾート施設です。

今年は4月4日に東京両国でグランドコンサートが開催されるため当初予定していた2泊3日の工程では行えず1泊2日となりましたが、短い期間の中でも子供たちはブライアン先生から受けるパワーと子供たち自身のエネルギーで皆とても立派に”音”が育ちました。

ブライアン先生の出す音に生徒自身が反応し、それが皆同じように反応するので音の波となって会場中が鳴り響きます。その音の波が頭の中に残りその想像のまま音を出すので、いつも一人でお稽古しているときに比べ段違いに音がよくなるのは当たり前だといえます。キャンプ後のクラスレッスンでそのような変化がありとても驚きました。

↑全体レッスン風景

また、このようなキャンプのもう一つの目的として、子供同士で成長しあうというのがあります。親元離れ子供だけで参加している生徒たちは同じ部屋に4~5人の年齢の違う子供たちが一緒に寝泊まりし、上の子が下の子の面倒を見て、下の子が上の子の姿にあこがれる、という環境のもと各自で責任を持って期間中過ごします。

とはいえ子供たちだけでは管理しきれないところもあるので、そこは指導者と親の連係プレー、夜更かししそうなときは声をかけたり、朝それぞれの具合を見たりとフォローもありますが。子供たちを信頼するという姿勢が大人にあれば子供たちもそれを感じ取りそれに応えてくれます。それは普段のレッスンの時からもそうであり、このような時だけが特別と言うわけではありませんが。

いずれにしてもこのような場所と環境で経験できる機会はめったにないことです。確かに費用が掛かることですのでおいそれと行くことはできませんが、かけがえのない経験と言う財産を子供たちに与えることができる機会、という考え方もあると思います。それはグランドコンサートや夏期学校も同様です。

また来年もキャンプが行われることに決まりました。ブライアン先生に再開できることを楽しみに日々頑張りたいと思います。

↑成果発表の風景

↑徳島空港でブライアン先生をお迎えして記念写真!

春期活動報告①

大変更新が遅れて申し訳ございません。

3月~4月の頭にかけて東奔西走しておりました。

まずは3月の報告から。

3月24日に熱田文化小劇場で「スズキ・メソードで育った高校生による Violin Cello コンサート」が行われました。

幼少より先輩の演奏する姿にあこがれながら、各指導者の下、友達と一緒に学んでここまで成長した姿を披露してくれました。皆、紆余曲折、一筋縄ではいかないけれども様々なことを乗り越え、自身の糧として育ったその姿はとても立派でした。

きっと近い将来、社会に出てそれぞれが自身の力いっぱいに様々な活躍をしてくれることと思います。また我々指導者も願っております。

おめでとうございました♫

 

続いて3月25日に同じ会場で「西名古屋支部 卒業演奏会」が行われました。

こちらはスズキ・メソード西名古屋支部に所属する指導者の生徒のための演奏会です。

以前の道しるべの会の記事で「卒業録音」に関して書きましたが、その卒業録音で録音し審査を経て証書が送られてきた生徒たちによる演奏会です。

今年も60名以上の生徒が卒業録音をし、それぞれの課題曲をこの日の演奏会で披露しました。もちろん一人一人演奏することができないため、課題曲ごとにグループで演奏します。同じ伴奏CDを使っているので一度のリハーサルで皆ぴったりと息の合った演奏をします。

上級生の曲は難しくなるため録音が録れる生徒が少なくなり1~2人の場合もありますが、その場合はソロで発表しコンサートのような緊張感と達成感があることと思います。

この卒業式の特色は何と言ってもリズムの生徒(小さい子で2歳)から高校生、大学生と幅広い年齢の演奏と様々な曲が聴けること、そして才能教育課程という最後の教本の曲は弦楽伴奏をバックに演奏します。弦楽伴奏は先輩やOBで構成され、後ろから力強い応援のもとソリストは精一杯演奏します。

この卒業演奏会の課題曲の演奏に出られるのは録音をとった生徒のみですが、最後の全体演奏で客席で聴いていた録音を取らなかった子もみなで一緒に演奏します。「皆でお祝いする」と言うのが卒業演奏会です。

また来年、皆さん素敵な演奏を聴かせてくださいね。

 

以上3月のコンサートの報告でした。